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MIRROR

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私はずっと
いろんな人と出会い
いろんな人と対峙しあって

私は正解なのか
私は不正解なのか

ずっと、その判決が下るのを待っている
気がする









『私は、とても、この人が、ずるい大人なんだと、めっ、となりました。
それはとても悲しかったです。』
愛している人との心の距離を一方的に描いた
「きさらぎくんは待ってない」

『奈々鹿、マジで愛してるよ。
僕、奈々鹿のためだったら命をかけてもいいよ。
僕、奈々鹿のために生まれてきたんだから。』
二次元キャラクターに心酔する主人公が生き写しのメイドと出会い恋に落ちる
「キモオタ式バタフライ・エフェクトはないの」

『真の孤独はこんな生ぬるいものではないのでした。
私の孤独は、優しく言っても「たっぷりミルクのコーヒーを注がれたと思って飲んでみたら、たっぷりミルクのドブ水だった」レベルなのでした。』
占い師にぶたれ、途端に全てを悟る
「予言」

(キスがめちゃくちゃだったの、絶対私がキスしたことないからだよな、そうだよ、そうに決まってる)
OLが同僚に恋をして、そしていつぞやみたいに弓でつんざかれる(あと、ビートたけしが捕まる)
「23歳の天使現象」

『「それって、本当に、相手のこと好きなの」
「好きだよ、大好き。自分よりも大好き。だからこうやって一つも漏らさず書いてる」』
愛する人の過去を全て克明に見られるとしたら?
「ともだちコレクション<in Tokyo>」

『こんなに体も近くてお互い行き来しているのに、それでも全然一ミリも何もわかれていなくて
それが怖くてね、あたし、私ね』
裸でおっぱいに届くくらいまでのマグマの中を揺蕩いながら、アタシは涅槃の夢を見る
「温泉畑でさようなら」

『私は頭を仕留めるよ。確実に』
中華レストランで対峙している猫目の少女が、彼の真実を暴こうとする
「in chinese restaurant」

『そして、納豆オムレツを作って、でも結局何もできなくて、私はそれがわかっているので、きっともう三十回目にもなるであろうこの行為の終わりである「ミルクの流し込み」をしたあと、泣いてしまったのです。』
本当に辛いことは心の底に眠り、夜中のベットが全てを引き受けていることを知る
「私の良質なカスタマーがそばにいません。」

『どんどんウチら有名になって、ちょっとかっこいいお前はすぐに顔ファンができて、カキタレができたできないっていっぱいインターネットに書かれるんやろ。
でもな、アンタはウチのもんや。お前にどんなにたくさんファンができようと、そいつらが喉から手が出るほどお前を欲しがろうと、そいつらはお前を手に入れられない。
お前の時間、全部ウチのもの。』
M-1に優勝した男女が、二つの退路を静かに辿って行くのが刻々と感じられる
「メルティーおキッス侍」


他詩一篇 計10個収録

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